「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」世界遺産登録に寄せて
いつも「風の ならまち」をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
この度、奈良の地に残る歴史的資産群「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」が、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
古代日本のいしずえを築いたこの土地の歴史と文化が、世界的な価値として認められたことは、奈良の地に宿を構える私どもにとっても大変価値深い出来事と感じております。
今日までこの歴史的景観と文化を守り、次代へと継承してこられた関係者の皆様に、心よりのお祝いを申し上げます。
日本国家の原点
古代の記憶を宿す「飛鳥・藤原」

今回世界遺産となった「飛鳥・藤原」は、7世紀後半から8世紀初頭にかけて、日本で初めて本格的な中央集権律令国家が構築された地域です。
現代においても当時の面影を色濃く残すこの地域は、日本の文化や美意識の原点として、今なお多くの人々を惹きつけています。
悠久の時を巡る、歴史の旅路

この飛鳥・藤原で育まれた国家のいしずえと文化は、やがて北に新しく築かれた「平城京」へと引き継がれていきました。
当館が位置するならまちエリアは、平城京の外京にあたり、中世から現在に至るまで人々の暮らしと営みが絶え間なく続いてきたまちなみです。
都の移転後も、平城京の東の端に位置したこの土地には人々が集い、時代ごとに形を変えながら、まちとしての営みを途切れさせることなく守り続けてきました。
飛鳥・藤原から平城京へ、そして今日に至るまで。
時代の変遷とともに移ろいながらも、先人たちが積み重ねてきた風情や美意識は、いまもこの地に静かに息づいています。
古代の風情が残る「飛鳥・藤原」の史跡を巡られた後のご滞在や、旅の余韻を味わうひとときに、ぜひ当館をご利用ください。